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- 2022.11.22
日本の学校の先生と海外の学校の先生の労働環境や待遇の違いを比較してみます
11/20は日曜ながら探究アカデミアを開催。
土曜夜20:30のカナダと、日曜朝5:00のデンマークと、オンラインで繋がりました。
カナダからはバンクーバー市の公立高校の数学教員である梅木先生、デンマークからは特別支援学校で美術と算数と理科の教員であるさやか先生、がスピーカーとして参加してくれました。
そして、この二人のスピーカーの話を深堀すべく司会を務めたのは、大阪府立水都国際中学・高等学校の数学教員、芦部先生でした。

まず、学年構成はどうなっているのか?
日本では小学校6年、中学3年、高校3年、大学4年、ですよね。
カナダの教育は週ごとに違う。
バンクーバーのあるBC(ブリティッシュコロンビア)州は、幼稚園からGrade7(以下G7のように表記)、G8からG12の2つに分かれている。G6からG8をミドルとして設定している州もある。
1クラスの人数はG3までは24人以内、G7までは30人以内。
共通テストが廃止となり、大学入試の指標は、主要教科の成績とボランティア活動とエッセイである。

デンマークは0年生(準備学年)から9年生を義務教育としている。その先の選択肢は多種多様です。
デンマークの特徴として、英語能力指数が世界2位、消費税25%、所得税37~57%、選挙投票率は下がってきて84%、などの情報を知る。

司会の芦部先生から続々と質問が!
「日本人が外国の学校で働くには?」
デンマークは、まずデンマーク語ができること。次にデンマークで仕事をすることでビザを取得する(さやか先生の場合は結婚をして家族ビザを取得した)。日本の教員免許は部分的に認可されるので不足分を取得する。
カナダでは英語力の基準が高いです。就労ビザやワーキングホリデーでカナダへ来て、教育関係の仕事をしながら免許をとるのが良いかも。梅木先生は教育アシスタントをやりながら27歳で大学へ行ったという経緯の持ち主です。

「教員の給与や待遇は?」
芦部先生のいる大阪の35歳のモデル年収は600万円。
カナダでは、年数と学位の数によって決まるのだが、初任給は550万円。10年間の経験と4つの学位を持っていると950万円となる。
デンマークでは4年目、11年目、で上がる。また特別任務による手当が発生する。国民の平均年収が640万円くらい。教員の平均は800万円。ボーナスはない。

「1年間の流れは?」
カナダは、9~1月と2~6月の2学期制。冬休みの2週間、春休みの2週間、夏休みの7.8月、と3ヶ月間は基本的に学校へは行かないそうだ。
デンマークは、8月2週目から6月末まで1学期制。6週間の夏休みのうち4週間は学校へ行かない(最初と最後の1週間は準備をします)。学校以外でも大体3週間は夏休みを取得する文化らしい。
「1日の流れは?」
梅木先生は基本的に朝、自分のクラスへ行き、8:40からの授業に生徒たちが来る。16時には退室している。ちなみにカナダでは臨時教員としてスタートすることが多いそうです。臨時教員たちは日々の授業のニーズをチェックしている。自身が休みたい時は、知り合いの臨時教員に依頼することで授業進行に支障はないようです。
さやか先生は週22時間の授業を担当。それに加えて授業準備と会議が業務時間となる。が自宅で準備する人も多いので15時には職員室が静かになる。勤怠は自己管理。Substituteという制度があり、休みの際にはその方たちが授業代行する。
続いて、参加している皆さまがチャットに書き込んでくれた質問にも答えていきます。

「職員の不登校ってある?」
市町村ではなく、その学校に所属しているので職場を変えて良いと考えている。
授業数を調整するなど、殆どの方がプライベートを重視して働いているように感じるとさやか先生。
梅木先生も別の学校を探せば良いし、授業数の申請などもできると話してくれた。
「職員室の人間関係は?」
カナダでは小学校でも高校でも自分のクラス(オフィス)を持つ。職員室はない。会議は月1回ある。大人とのやりとりよりも生徒たちとのやりとりの時間が圧倒的に多い。
デンマークでは職員室と教材準備室がある。チームで仕事をするため同僚同士の関係性は大切。リーダーも頻繁に間に入ってくれている。

「日本の学校の良かった点は?」
保健室があること。
賞与があること。
「授業以外の仕事は?」
日本ではクラス担任や不登校対応などがある。
カナダでは、学期に1回、保護者面談を実施している。また保護者へのメール報告や保護者からの電話相談は日々あります。部活動はやってもやらなくても良い。
デンマークでは、クラス運営と保護者対応。特別支援学校ならではの学校内の掲示物の作成。
スポーツは地域の団体がやるため、部活はない。
まだまだ参加者からの質問は途絶えなそうだったのですが、残念ながら90分間が過ぎていました。芦部先生が事前に用意してくれていた質問の中にも気になるものが残っていたりして。
今回のイベントをきっかけに、気になったことはこの後、直接さやか先生と梅木先生に質問してみましょう。きっと快く答えてくれることでしょう。

次回の探究アカデミアは、
山本ノブヒロさんを迎えての「学歴なんか必要ない!」をお送りします。
12/2(金)19時30分も熱くなりそうです。