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  • 2021.09.21

9月17日(金)にオンラインイベントを開催しました!

精華高等学校探究アカデミー東京校の職員をしている石井です。
精華高等学校錦糸町校はこの度 探究アカデミー東京校へ校舎名が変わり
今月からこのオンラインイベントも”探究アカデミア”という名称が付きました。

今回のテーマは、【日本の教師が自分らしく生きるために】外国の教員の生活を知る vol.1でした。第1弾ってこと?

はい。そうです。
今回は第1弾の カナダ・イギリス・ベトナム編でした。

初回からエンジン全開でしたね。
だって世界地図を広げてこの3か国を指さしてみたらわかるはずです。
一回目にして世界をまたにかけるこの感じ、菊池先生の熱意を感じます。

今回のイベントでは、海外の学校の先生ってどんな生活をしているのだろう?というテーマで3人の若者たちがトークセッションしてくれました。
 
そのうちの一人、イギリス留学経験を持つ小泉威一郎さんは、落ち着きのある風貌と魅力的なボイスから、かなり有能な先生なのだろうな、と思いきや実は未成年(現役高校生)でした。一度聴いたら忘れないであろう渋めの(空条承太郎みたいなw)声は彼の英国での音楽活動で身についたものなのでしょうか、とついつい本題とは別のことまで考えてしまうほどに魅力的な人でした。

小泉威一郎さんは若くしてロシアとイギリスという2か国に留学されていました。
※0~6歳にロシア、13歳から数年イギリス、そして今は日本に帰国してインターナショナルスクールの高校3年です。

今回は主にイギリスの学校生活を紹介してくれました。英国ではクリケットがさかんで仲間と一緒にプレイをしていたそうです。彼自身は音楽が大好きで、その活動を通じてつながった縁から、ついにはオーケストラの指揮をやった経験があるそうです。本当に彼は未成年なのでしょうか。w

イギリスの教育的な特徴としては教員のレベルがとても高いことが伝わってきました。
教員は基本的にDoctor of Philosophy(博士課程)を持っていること
イギリスでは教員の職業としての品格も高いのか、給与も高いこと
情熱があり、各教員の授業がとにかく毎回面白かったということ
が挙げられていました。

さらに具体的には授業で教科書は使わないことが多く、
そもそも教室を飛び出しての学外活動、社会見学、遠足が多い中学生活だったようです。
話を聞いているだけでも羨ましいですね。

イギリスは、まさに「学びは学校外にあり」を体現している国なんですね。
また日本の学校と違うのが、教師と生徒の関係が対等であることです。
今よりもさらに若い小泉威一郎少年をひとりの人間として認め、対話を通じて人格を形成していった英国の教員の皆様の姿が、脳裏に浮かんできました。
また芸術(音楽)を学んでいた小泉さんにとって、きっとその経験は大きかったのでしょう。音楽だけではなくて、10歳から考古学を専攻してたんですよ、としれっと発言する小泉さんから、イギリスという国の品格を感じるとともに、彼個人の能力と知見の高さを感じました。日本に帰国して中学生活も日本で半年過ごしたそうで、その時の衝撃は視聴者を驚かせました。

※ブログでは割愛します(え~)

魅力的な環境もさることながら、もっとも心に刺さったことは、イギリスの教育は「人ひとりをどのように成長させていくかを考えている」という言葉でした。科目勉強という概念から外れて、もっと大きな使命を教職員が持っている国なんですね。

次のベトナムでの教師経験を持つ川津伸浩さんは、ベトナムに渡った経緯や日本での教員生活での苦労話も印象的でした。優しそうなお顔と、聞き取りやすい話し方が印象的で、生徒からの人気がうかがえました。彼は、ベトナムの現地日本人学校で小学生を2年担当されていたそうです。ベトナムの現地校ではなく、現地の日本人学校ですので日本の文科省の指導要領に沿って、日本人の教員が日本人のお子様を指導する学校であります。しかし、日本の学校との違いに驚愕したようです。環境が素晴らしかったそうで、胸ときめかせていたエピソードを多数聴くことができました。たとえば校舎には日本全国から優秀な先生が採用されていたそうです。また日本の学校と異なり、専科の先生が多いために、一人の先生は基本的に1科目を指導する形だそうです。

これはイギリスの教育も同様であるようですね。このメリットは、教員がひとつの授業に専念ができることです。ベトナムという海外の環境もあってか、同世代の先生が多く、悩みを相談しやすかったようです。先生同士の結びつきの強さを感じました。
1~4年間の滞在が可能で、現地の生活が合わない場合は1年で帰国することもできるそうですから、一度チャレンジしてみてもいいのではないでしょうか。ベトナムでの教員生活を終えた川津さんは、今後は自分の価値を高めたい、世の中に貢献したいとおっしゃっていました。
※ベトナム現地の学校との交流会もあったそうです。

そこでは日本よりもクラスの人数が多く、先生が絶対的な権利を持っている学校もあるようです。そこは数十年前の日本と似ているのかもしれません。
 
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 そういえば、どうして日本のクラス編成は40人なんでしょうね?
 こうやって聴いていると問いが生まれちゃいますね。
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三人目の市田みゆきさんはカナダでの教員経験を持つ女性です。カナダの公立校を経験され、向こうでは日本語教師として活躍されました。日本での教員時代も思い出されていましたが、当時はとにかく多忙、子どものことを愛しているのだが、とにかく時間がなかったそうで、それはまさに「やりがい100%/時間が0!」状態だったとのこと。

当日はカナダで驚いたことをたくさんお話してくださいました。
日本と異なるのは、担任制度がなくて、教師は授業に集中できるところ、
担任がいないために、子どもの相談は専門のカウンセラーさんが受け付けているということ、
教員は基本的にクラスルームを本拠地とし、休憩時に職員室を使うこと、つまり職員室はリラックスする場所であり、軽食とったり仲間と雑談したりできたこと
ちなみに、この環境が市田さんにとってはとても印象に残ったんだとか。
    
その他、カナダの先生のライクワークバランスのエピソードが印象的でした。
日本の先生は、カナダの先生の帰宅時間がとんでもなくはやいことにきっと驚くことでしょう。午後3時台には帰る先生もいたとか!

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どうして日本は先生たちって、激務なんでしょう?
またまた疑問が生まれちゃいますね。 
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ある日、市田さんは同僚の先生に聞いたそうです。
「どうしてカナダの先生はすぐ帰るの、いったい何しているの?」
すると、
「えっと、、、なぜって、子どもと遊んでいるんだよ。 クリスマスが近いから、帰宅後やることだって多いでしょ?」

そのように自身の私的生活も大切にする先生たちに、日本の価値観を持った市田さんはきっと唖然としたことでしょう。(トークセッションを聴いていた筆者も愕然としたのですから)。

カナダ人のワークとライフの考え方やバランスは素敵ですね。
すっかり現地の学校にはまった彼女は、尊敬する社会の先生の授業を生徒として受けていたこともあったそうです。また先生が早く帰宅できる背景には、マーク式のテストを実施して、外部委託採点を取り入れているといった仕組み的なこともあるようです。
同じ時間、日本の先生はテスト採点業務に追われているんだろうな、、、。
  
当校、精華高等学校探究アカデミー東京校も通信制高校を名乗っているだけあって、日本国内ではなかなか先進的な運営方法をしていると思っていたのですが、こうやって海外と比較したらまだまだ工夫や変えたい部分はあるなあと感心しました。
 
ちなみにカナダの先生は副業可で、夏休みになるとインプットの時間(学びの時間)を持つ先生も多いようです。
   
後半はゲストスピーカー同士の質問タイムもあって、イベントはあっという間にまとめのお時間へ。海外の教育を知ったからこそに気づいたというお話も印象的でした。

[日本の教育の良い点]
 日本の教育は基礎力固めは強いこと、算数力が高いこと
 日本の学校には掃除する文化が根付いており、海外では子供は散らかして帰っていくが
 日本では自分たちで片付けや掃除をすること
 日本の給食は栄養を考えられていること

つまり(自由じゃないが)きちんとしているっていうのが日本の教育ですね。
きっとその分、担任の先生が大変になってしまっているんだろうな。
     
この講演で学んだことは”ただの知識”ではなく、”海外の教育って憧れますね”ということでもなく、教育の選択肢をたくさん持って子供たち一人一人にあった教育を用意することにあるんじゃないかなと思いました。

たとえば今、日本国内では確実にIBバカロレアカリキュラムの採用校が増えています。しかしこの賛否を実証していくのが大切であるのです。たとえばIBが合わない生徒もいます。

だから大切なのは選択肢と多様性なのです。ちなみに海外の不登校事情の話題も出たのですが、アメリカだとホームティーチングというのもあるから、登校をしない=不登校とは言わないのだそうです。それもまた立派で素敵な選択肢ですね。今回のゲストスピーカーさんのような海外経験から学べることは、当たり前を疑うこと、常識を壊すきっかけをもらえること、教育の選択肢が広がることといえるでしょう。
 
最後になりましたが
 常識をぶっ壊そうぜ日本人
 疑問を持とうぜ日本人
 目的を考えようぜ日本人
 現場から変えていいんだぜ日本人 

今後も答えのない問いに挑戦する
精華高等学校探究アカデミー東京校の探究アカデミアにご注目ください
 
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2021年9月22日(金)開催予定 【自分らしい大学生活とは?】
人生の様々な選択肢を知って、自分の住む世界を広げよう
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2021年10月1日(金)開催予定
【世界に出たらコウなった!?幸せなオトナになるためには?】vol.1
 ータイ・タンザニア・ブータン編ー
以下のページからご参加申し込みができます。
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