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- 2021.11.01
10/29(金)探究アカデミアを開催しました!
こんにちは。
探究アカデミー東京校の礒部です。
「地球破壊?あなたの着ている服が環境を汚している!」
これが10/29開催の探究アカデミア(当校主催のオンラインによるトークイベント)のテーマでした。

今回のブログは、当校の教育コーディネーター門田幸二と3人の愉快な仲間たちで繰り広げられた90分間に渡るトークセッション(のほんの一部 笑)を報告していく。

1人目のスピーカーは上野伸悟さん。
スーツ生地メーカーREDA JAPAN株式会社代表取締役でありながら合同会社C.F.S.代表、ARGO合同会社代表、ニュージーランドメリノアンバサダー、、、といくつもの顔を持つ上野さん。
ちなみにREDAはSDGsのすべての項目に取り組んでいる会社なのです。しかも20年前からというから驚きだ。20年前ってSDGsという言葉自体知られていなかったと思う。

上野さんは「アパレル業界は特にSDGsから遅れている」と憂えている。

2人目のスピーカー豊田直之さん。
冒険写真家として活動する一方、NPO法人海の森・山の森事務局理事長として環境保全・再生に尽力されている。

イベント序盤でこんな画像が、、、これは1頭のウミガメの体の中から出てきたゴミだ。まず私たちはこのような事実を知らない。知ることから始めなければならない。
豊田さんからこのような海の汚れを聞いた横浜市立日枝小学校の生徒たちが、ストローを使わずに飲める牛乳のパッケージを自主的にデザインするというアクションにつながっていった。

3人目のスピーカー有澤和歌子(以下、ワカさん)さん。
Denmark株式会社代表取締役で、当校の親子の学びアドバイザーでもあるワカさん。

デンマークのごみ処理施設の画像を紹介してくれた。えっここにスキー場が併設されているだって!
また、ワカさんはゴミそのものを減らす外国の取り組みを紹介してくれた。プラスチック製レジ袋の輸入、製造、使用、販売、を禁止している国もあることを知る。
アパレル業界ということで上野さんから問題提起が。
サステナブルファッションとは何か?
1万円以下のスーツ、1000円以下のTシャツ、って本当は怪しいのでは?
現状では製造される洋服の60%はゴミになっているぞ。
アクリル、ポリエステル、の洋服は洗濯することでマイクロプラスチック(マイクロプラスチックは有毒物質を吸い寄せる)が出ている。
でも儲かるからやめられない企業。これが前半の「アパレル業界はSDGsから遅れている」発言につながっていくわけか!
海の様々な写真を見せながら豊田さんが
「実は3:7で海の割合が大きい」という皆も知っている事実を改めて伝えてくれた。
川のゴミが海に集まってくる。そして海底にゴミが堆積している。それらの画像を交えながら伝えてくれた。
ワカさんからも問題提起。
日本ではレジ袋が有料になった。多くの方がエコバッグを持つようになったのに、スーパーではゴミ捨て用のビニール袋を購入する。これって変なことじゃないかな?
確かにその通りだ。なぜかあまり取り上げられていないけど、、、
ドイツのライン川はコンクリートの護岸がないそうだ。水かさが増せば氾濫するが、その氾濫するだろう範囲は初めから空き地にしているのだ。
また、このライン川はごみが流れていない。ドイツはデポジット制により、飲み物代に+15円程度の容器代が含まれている(容器を返却することで15円が戻ってくる)。ゴミ自体が出ないような工夫があるわけですね。
日本は目に見えるゴミで精いっぱい。マイクロプラスチックなんて気にしていられない と考えているのかもしれない。
日本は、日本は、なんて書いたがこれを書いている私(を含め私たち)だってその日本人だ。何かできることはないのだろうか?

REDAでは、メリノウールという素材にこだわって製造、販売しているそうです。ウールは土に還るんですよね。本日の冒頭で上野さんの口から出ていた「サステナブルファッション」について今後はもっと考えてみたい。

また「レコプラダイエット」という手法も提案されました。「レコプラ」って耳に馴染みがないワードだけど何だろ?
「Recording Plastic-waste Diet」日々のゴミの量を記録することでゴミを減らそうという取り組みのことだ。なるほど、これをすると確かにゴミの量ということへの意識が個人レベルででも高まりそうだ。
そして何より帰宅したら、今回の探究アカデミーで聞いた話を家族にすることから始めようと思った私でした。

さて、次回の探究アカデミアは、
11/24(水)19:30から
「意外と知らない、STEAM教育のArtの宝刀の意味と効果って!?」
乞うご期待!!