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  • 2022.03.28

デンマークの学校教育と労働環境をヒントに、子どもたち・保護者・先生にとって「よい学校」とは何なのか、一緒に考えませんか?

デンマークの学校教育と労働環境をヒントに、子どもたち・保護者・先生にとって「よい学校」とは何なのか、一緒に考えませんか?

これが、3/26(土)に開催された探究アカデミアのタイトルだ。

モデレーターにワカさん(デンマーク株式会社 代表取締役 有澤和歌子さん)、ゲストスピーカーにさやか先生(ピーダーセン海老原さやか さん)、を中心に熱い90分の幕が開いた。

さやか先生は大学卒業後、東京都内の養護学校で英語の教員をしていた。5年経って退職、デンマークのフォルケホイスコーレに留学。デンマークでパートナーに出会い結婚、出産を経て現在は公立学校で美術と算数の教員をしている。

日本の学校でも、デンマークの学校でも働いたという経験からくる貴重なご意見をお聞きしていきたい。

さやか先生はデンマークの学校で驚いたことの一つに、校長先生が「職員にとって良い職場にしたい」と発言していることを挙げた。「生徒たちにとって」は勿論のこと「職員にとって」も良い環境とは何かをリーダーが意識しているということなのですね。

デンマークでは大人同士が公の場で会うと、「喜んで仕事しているか?」と声を掛け合うそうだ。何より「働く喜び」という意味の単語があることが特徴的だ。

デンマークでのエピソードは続く。

職場のリーダーが辞めるとなった時、現職のメンバー達が集まって求めるリーダー像を話し合って公募する。

仕事は同じ場所で長く続けるという感覚はあまりない。職場でトラブルがあれば「問題は何か?」「誰が伝えるか?」などを現場で話し合う。

母として息子さんの例も挙げてくれた。

8年生(日本でいう中2ですね?)で初めて成績がつく試験が実施されたこと。教科は美術で「禁断の愛」というテーマで1年間かけて作品を創り展示。その分析や背景を発表する。しかも自分たちで決めたグループだ。

9年生になると英語や数学の試験もあり、それらの成績で高校進学が決まる。

校則いうと言葉は存在しておらず、「法律を守るってことくらいかな」とさやか先生は言っていた。

さやか先生(ご夫婦)は、お子さんを日本、デンマーク、それ以外(ご夫婦ともに英語ができるのでオーストラリアなども検討していた)、のどこの学校がいいのかを考えたわけだが、「デンマークで良かった」と発言。やりたいことを沢山できる、ポジティブな音何に囲まれている、ことの2点をその理由に挙げてくれた。

エフタスコーレという8.9.10年生のための全寮制の何かに特化(例:スポーツや乗馬)した学校があること。

大学は公立6校が存在していて、高校卒業時のスコアで希望の学部へ進むためいわゆる受験勉強的なものはないこと。

学校という職場環境についても触れてみよう。

デンマークには、ペタゴーという生活指導員のような役割のスタッフがいる。このペタゴーが子どもたちのパーソナリティや成長に大きな影響を与えている。

日本の学校に比べると、労働者の権利が大切にされていると感じる。労働条件に関する話し合いが決裂したらロックアウトと言って「仕事に行ってはいけない」のです。

さて、

ここで3~4名のグループに分かれてディスカッションの時間となった。

テーマは「仕事の喜びを作り出す・維持するための仕組みはありますか?」

アツアツのディスカッションの後は、代表の方に発表してもらった。詳細は割愛するが参考になる事例がたくさん挙がり面白かったです。

まとめ

デンマークの学校もしくはデンマークの人々は、生まれた時から「あなたは、どうしたい?」という問いの中で生活している。自分で選ぶことができる、だから他者と違うのも当たり前。選択肢があった場合、どちらが正しいかではなく、どちらが自分に向いているのかと考える。周囲の人々は、あなたが幸せになるためには何がいいか?と考えてくれている。

今回もたくさんの学びを得た探究アカデミアでした。

次回は、4/10(日)18:30~20:00

「ロシアのウクライナ侵攻に各国の人たちは今、何を思う?日本にいる私たちができることって何だろう?」

です。

乞うご期待!!!

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