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- 2022.02.17
「生徒が学びを楽しむために、教育関連者に気付いて欲しいこと 『透明の箱』を発見するしあわせってナニ?」
こんにちは。
探究アカデミー東京校の礒部です。
今回の探究アカデミア(オンラインイベント)は2/11に続き2日連続。
何とも濃い2日間でした。
その2/12のイベントレポートを綴ります。

タイトルは
「生徒が学びを楽しむために、教育関連者に気付いて欲しいこと 『透明の箱』を発見するしあわせってナニ?」
Denmark株式会社代表取締役の有澤和歌子さん、そう親子の学びアドバイザーの通称ワカさんをメインスピーカーにお迎えしての90分でした。
まず、ワカさんから問題提起。子どもたちは透明の箱に中にいる。そして実は大人もそうなんだ、と。そのことに気付いて外に飛び出すためのセミナーを学校向けに実施しているのがDenmark株式会社なのです。

ここで、デンマークをはじめヨーロッパの国々の教育について教えてくれた。
EU内の他大学へ留学しても在籍校への単位が認められること。ギャップイヤーと言って大学入学前の1年を自由に使うこともできること。フォルケホイスコーレと言って大人の学校があること。何だか日本とだいぶ違うなあ…。
続いて2021年の世界の幸福度調査を見てみる。デンマークは2位、アメリカは14位、日本は…?
そもそも幸せって何だろう?一人当たりのGDP、健康寿命、社会的支援、などなど。

フォルケホイスコーレに入学していたワカさんから見たデンマークは、様々な国籍の先生がいたり、赤ちゃんを抱っこしながら授業をする先生がいたり、白人の両親にアジア系の養子のいる家庭だったり、多種多様だった。
さて、ここで3.4人ずつに分かれてのグループワーク。いつか皆さんも受講機会があるかもしれませんので内容は割愛します。

続いて、デンマークでのヒュッゲという「くつろぎの時間」についてお話。そしてヒュッゲから国民の生活について話が広がる。正社員、派遣社員、パート、などの区分けがないこと。幼いころから対話を重んじているので、皆が安心して発言できる環境と言えること。小中学生は受験がないので塾がない。部活もないので放課後の時間を好きなことに没頭できること。聞いているうちにデンマークに引っ越したいという受講者が出てきそうな雰囲気だ。
さて、ここで本日2度目のグループワーク。1回目と同じメンバーに分かれました。これも内容は割愛します。ただ、2回のグループワークの時間配分とが間隔が絶妙で、90分間がトータルで更に盛り上がったという感想を持ちました。

最後に数多く寄せられたアンケートのごく一部を掲載します。
「他人と考えを共有することで、今まで気づけなかったことにも気付けることを実感した。」
「留学に行く機会をコロナでなくしてしまったため、諦めていましたがデンマークの話を聞いて行ってみたいと思いました。他の国の文化や価値観についてもっと知りたいと思うこともできました。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。」
「デンマークの話を聞き、年齢や性別、人種にとらわれずに1人の人として関わっていると感じた。日本ではある程度ルートがありその道から外れようとか、外れる程やりたいことは今までないと感じていたけど少しでも興味が湧いたことに挑戦しようと思った。」
「最後に質問に答えていただき、ありがとうございました。今まで学校や部活がそうだったようにこれからも、日本で生きていく限り競争社会に揉まれながら勝ち残れれば幸せになれるもんだと思ってました。が、「自分のやりたいことやなりたい姿を明確にして発信すると新しい道や考え方に出会える」とお話しいただいて、すごく参考になりました。今回の講座を機に少しずつ22年間あった思い込みの箱から抜け出せるように、行動を変え、自分が幸せになるための知見を広めていきたいです。」

さて、次回次回の探究アカデミアは、
2月25日(金)19:30~21:00
「学校がホンネで語り合う場所になるためには?」
今から興味津々です。

